当寺の住職はグリーフ(喪失の悲しみ)ケアに取り組んでいます。

お寺さんは、お葬儀や日頃の法務の中で出会うご遺族に何ができるのか。

大切な人を亡くし残された方の想いを聞きながら、様々な葛藤を抱え日々お寺のつとめに励むお坊さんたちがいます。

グリーフケアとは、死別にともなう苦悩に寄り添うために行うケア・サポートのことです。

当寺の住職は、『日々ご門徒とともに』を念頭に、ご門徒に安心してお話いただけるお寺を目指し、グリーフケアに取り組んでいます。そして、当寺住職自身も最愛の父を亡くし、グリーフの苦悩と戦った一人でもあります。

自分が苦しんだ経験が、ご遺族へのグリーフ(悲しみ)ケアに少しでも役立てたらという思いで、改めてグリーフケアに必要なあり方、知識、スキルを学べる場に身を投じています。

☑ 悲しみや苦しみを一人で背負っている方

☑ 喪失に悲しむ大切な人が身近にいるという方

どうぞ、ご安心してお話ください。

《グリーフケア関西発表会での住職のことば》

私自身この1年間で学んだことは、他者のグリーフ(悲しみ)の話を聞かせていただく、自分のグリーフ(悲しみ)を聞いてもらえる、それだけで大きなケア、サポートになるということです。

お陰様で、最近では、法話や掲示板で、自分のグリーフ(悲しみ)を語ることができるようになって、どんどん心が解放されていっています。

私は、かつて父が亡くなったとき、『怒り』を感じていました。
そしてこのグリーフケアを学び、怒ることはグリーフのひとつだったんだと初めて教わりました。
その上、その怒りの裏側、奥底に、

父が亡くなったことが悔しくて、大好きで、会いたくて、、、
そんな隠れた気持ちを発見できました。そういう意味ではこのグリーフケアでの学びは私にとって人生の大きな分岐点になったと思います。

これからは、「住職があなたのお話聞きます」の看板を上げて、お寺から少しずつ「つながり」をつくっていきたいと考えています。

それでは、皆様と共に「グリーフサポートが当たり前にある社会」をめざして、大きな一歩を踏み出してまいりたいと思います。

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