悲しんでもいい 落ち込んでもいい【9月の心に響く言葉】

2022年9月の掲示板
悲しんでもいい
落ち込んでもいい
一般社団法人 リヴオン
[住職感話]
「悲しんでいる時間はない、落ち込んでいる暇もない」
これは、当時はわからなかったのですが、今、振り返ると19年前、父・前住職を失ったときに私が思っていたことです。兎にも角にも、西勝寺の住職として、しっかりしないといけない、と自分を追い込み過ぎていました。標題の言葉には、以下が続きます。
「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と
気丈にふるまっているかもしれません
でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください
悲しい時は悲しみ、落ちこむことがあるのも自然なことです
「大切な人をなくした人のための権利条約 第1条」
悲しむことも、落ち込むことも人間として、実に当たり前のこと、自然なことだったのです。
私は、これらの気づきを踏まえて、御門徒に対して、中陰(四十九日)の期間は、2つのことを提案しています。
一つ目は「無理をしない、無理をさせない」です。
「まず自分が無理をしない。もしかしたら、無理をしているかもしれない、と自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。そして、家族に周りの人に無理をさせていないか、見渡してみましょう」です。
二つ目は、「一人にならない、一人にさせない」で、「七日参りはぜひお勤めしてください。七日毎にみんなでお参りすること、話しをすること、飲食をすることで、一人では背負えきれない大きな悲しみ苦しみを、みんなで支え合うことができます」です。
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